ドイツ周遊8日間 ベルリン③ 〜アンラッキーデイ〜
さてさて、とうとうドイツ旅も最終日。
もうベルリン内でお目当のところは全て行ったので、唯一行ってなかったイーストサイドギャラリーに行きました。
アレクサンダー広場からバスか電車で行こうと思ったのですが、どこから乗っていいかがわからず結局徒歩で行くことに。
ドイツに来てから一番暑い日がこの日で、そんな中40分歩くのは、いくら徒歩好きでもさすがに疲れました。
へっとへっとになってようやく到着。
ここがイーストサイドギャラリーの出発地点。
このイーストサイドギャラリーが長いこと!
はじからはじまで多分20分以上歩いたんじゃないかな…
'Der Geist ist
'Thoughts are like traces of birds in heaven'
これは特に心に響きました
ベルリンの壁の歴史
『日本地区への迂回路』
New York、Berlin、Tokyoが結ばれています。
最も有名なブレジネフとホーネッカーがキスをする絵。
旧ソ連のブレジネフと、旧ソ連側だった旧東ドイツのホーネッカーの仲の良さを揶揄する絵だと言われています。
このキス自体は、嘘ではなくて本当にあったことです。
ロシア人は男同士であれ、親愛の証として口づけをすることがあるらしいのです。
ブレジネフも各国の首脳と口づけをしています。
中には本当に嫌がる人もいて、キューバのカストロはくわえタバコをすることによって回避したらしいです笑
いくら外交とはいえおじさんとキスするのはきついかもしれません。
このイーストサイドギャラリー自体は素晴らしかったのですが、中には悪人もいて二度の被害に合いました笑
1つ目は、中東系の15〜16歳ぐらいの子が駆け寄ってきて、寄付を募っているふりをして全て自分の懐に入れるもの。
僕は一度ベルリン大聖堂の前で写真を撮っていたらこの被害にあったので、2回も騙されないぞとガン無視を決め込みました。
ところが全くくじけずに、こっちは一生懸命イーストサイドギャラリーの写真を撮っているのにカメラに映り込んでくるのです。
これには流石に腹が立ちました。
本当に、困っている方々のために募金をしている人はこんな卑劣なことはしません。
手口は、最初は手元にある用紙に名前とポストコードを書くように言われます。
そして書き終わると金銭を要求してきます。強情なことに「最低20ユーロだ」なんて言ってきやがりますから本当に卑しい人間たちです。
こんな手口で人を騙してお金を稼ぐなんてどうかしてます。たとえ彼らが中東からの移民で生活に困っているとしてもこんなやり方は間違っている。
僕はベルリン大聖堂で金銭を要求された時、1ユーロだけ支払って逃げました。「これだけ?」なんて言ってきましたが、無視です。
アジア人は特に狙われやすいと思うので気をつけてください。
2つ目は、これは僕にも非があるのですが、賭博ゲームのような詐欺です。
3つの箱のどれに紙を丸めたボールが入っているのかを当てるというゲームなのですが、ちょっと離れたところから見ていると「分かるか?」と話しかけられて、「分かるよ」と答えると「当ててみて」と言われます。
言われるがままにボールが入っている箱を開けようとしたのですが、その前にお金を出すよう要求されます。
この時点で立ち去っときゃよかったんですが、絶対に当てる自信があったのでバッグに入っている財布を探し、全現金40ユーロを渡しました。(ちなみにこの賭けは50ユーロかららしく、最初に20ユーロだけ渡すと「足りない」と言われ結局40出しました)
そして、絶対にボールが入っているであろう箱を開けると、そこはなんと空…
猿でもわかるようなこんなゲームを外して「え、え、え?」と混乱していると、また次のターンが始まり「分かるか?」と聞かれ、当然分かったので箱を開けようとすると、またお金を出せと言ってきます。
僕が「もう現金は持ってないんだ」というと、「じゃあ銀行のカードを出して」と言われました笑
流石にヤバイと思い、その場を立ち去りました。
でもどうしても奪われた40ユーロを思うと悔しくて、しばらくそこから眺めていると、アメリカ人の男性が「いくら取られた?」と話しかけてきました。
このおじさんによると、ゲームを仕切っているおじさんと周りのサクラ客はグルで、このグルの仲間が、客が財布を探している間に箱をすり替えているらしいのです。だから僕も「外させられた」のです!ムカつく!!!
しかもそれを家族でやっているらしい。なんてファミリービジネスだ!!!笑
ちなみにこのアメリカ人の男性は200ユーロ失ったそうです笑
いくらなんでも賭けすぎでしょ笑
ちなみに警察を呼んだら彼らは捕まるとのこと。
これが実際の現場。
白の半袖を着てる男性がカモ客で、その他は全員グルです。
いやぁ〜やられましたねぇ〜。
僕が騙されたのは、単に僕がアホだったというのもあるんですが、グルのサクラが実際にゲームに参加して結構外すんですよ。
それを見ていると、「こんなんも当てられないのかよ」と思ってついつい挑戦したくなっちゃいます。きっと騙されている人はほとんどそんな感じだと思います笑
ドイツ旅行の最後の最後で辛酸をなめました…
皆さんもイーストサイドギャラリーに行くときは気をつけてくださいね!
かなりのショックを抱え最寄の駅に向かい、Curywurstを食べました。
ストレス発散!愛してるぜCurywurst!ありがとうCurywurst!
腹ごしらえをした後お腹が痛くなり(災難続き…笑)駅のトイレに駆け込むと、
出ました有料トイレ!
ロンドンでもそうだったのですが、ドイツもほとんどの駅のトイレで1ユーロ取られます。うんちにそんな価値ある?
ドイツ旅行を終えて
ドイツ旅行の総括をすると、まず、観光するにはこれほど良いところはないんじゃないかなと感じました。
特にミュンヘン。観光スポットはある程度密集していて観光しやすく、しかもその1つ1つがとっても素晴らしかった。
ビールも美味しいし、食事も美味しい。愛するCurywurstをいたるとこで食べられます。
またナチスのホロコーストや冷戦、もっと遡ってホーエンツォレルン家に代表される貴族など、歴史について学ぶにも素晴らしいところです。
ですから、観光場所としてはとても気に入りました。
続いて、人。
ドイツの人々は、アイルランドやイギリスの人に比べると、ルールをちゃんと守る感じはありました。
アイルランドやイギリスなんかでは、歩行者信号はほとんど意味をなさないし、街では歩きタバコとポイ捨てが半端じゃないです。
しかし、ドイツ人は車が来ていなくても赤信号で横断しないし、歩きタバコや指定区域外での喫煙をする人が少ない印象はありました。(もちろん日本に比べると多いですが)
こういうところは、日本人に少し共通する部分があるなと思います。
ただ、「マニュアル通り感」はやっぱりあって、コンビニやレストランのスタッフは常に真顔で笑顔がなくてぶっきらぼうな感じがして、「ドイツ人ちょっと冷たくない?」と感じました。
アイルランドでは、コンビニでも笑顔で挨拶を交わすことが大半です。
道を歩いてて知らない人と挨拶を交わすこともあります。(若者とはあまりないですが)
こういうのはやっぱり国民性で人それぞれ合う合わないはあると思いますが、僕個人としては「ドイツに留学しなくてよかったぁ〜」と思っちゃいました笑
もちろん、同じドイツ人でも人それぞれでしょうし一括りにはできませんが。
ちょっと反省したのは、日本人も外国からの観光客に「冷たい」と思われているかもしれないということ。
日本人はとっても礼儀が正しくて静かだとよく外国の方から言われますが、時に、「丁寧すぎる」とか「アイコンタクトをしてくれない」なんて言われることもあります。
これはもちろん日本独自のもので日本の良さでもあると思うんですが、同時に外国人に「日本人は冷たいし、距離を感じる」と思われて、嫌悪感とまではいかないものの似たものを感じさせてしまうときもあるかもしれません。本当は外国人大歓迎な日本人なのに、彼らを誤解させてしまうかもしれない。
そんなことがきっかけで日本のことが嫌いになってしまったら、とってももったいないなので、僕も日本に帰ったら気をつけようと自省しました。
ドイツの人たちに感じたのは以上です。いい自戒になったと思います。
国民性に触れるのも旅の醍醐味の1つです。
さて、ドイツ旅レポートはいかがだったでしょうか。
これを読んでくださって、少しでもドイツや旅行に関して興味が湧いた方がいらっしゃれば何よりの幸せです。
次の旅行は1ヶ月は先になるのでしばらく旅行記はお休み。
次回は何かしらについて書きます!
では!